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循環器の診療

厚木ひまわり動物病院は特に循環器の診療に力を入れています

30年以上前の話です。
当時飼っていたマルチーズが突然激しい発作を起こし、吐血し苦しみながら死んでしまいました。
そのとき私はただ見ているだけで何もできなかったことを鮮明に覚えています。後からわかったことですが、末期の心臓病でした。
毎日一緒にいたのに発作を起こすまで、誰も病気に気づいてあげることはできませんでした。
動物は外的から身を守るため怪我や病気の苦しさを隠す習性がありますので、もしかしたら私たち家族にも気づかれないようにしていたのかもしれません。

獣医になった今だからわかりますが、心臓病の初期症状として心音に変化があります。目に見える症状が出たときには かなり進行した状態であることがほとんどです。そして、目に見える症状が出るずっと前から苦しい思いをしていたのかもしれません。

心臓病は薬を飲んだからといってよくなることはありませんが、苦しさを軽減してあげることができます。
元気に楽しい時間を飼主様と過ごせるように、心臓の変化に少しでも早く気が付いてあげてほしいという思いから循環器に力を入れて診療を行っています。

心臓病は『三大死因』のひとつです

心臓病はガンや腎臓病と共に『三大死因』と呼ばれ、 発症率が高く、犬の10歳以上の約1/3が心臓病になると 言われています。
特に、キャバリア、チワワ、マルチーズ、ポメラニアンと いった小型犬は要注意です。
また、心臓の病気とは一生の付き合いと言われており、初期の心臓病は症状がほとんど見られず、獣医師の聴診により発見されることが一般的です。

心臓病の検査でわかること

■ 心電図検査

不整脈や心臓の機能を調べます。

■ 血液検査(BNP)

心不全による全身への影響を心筋の状態の度合いを数値化することで調べます。

■ レントゲン検査

心臓の大きさ、形、肺や気管支などの状態を調べます。

■ 超音波検査

心筋の厚みや弁の動き、心臓内の血液の流れを調べます。

循環器の代表的な病気

僧房弁閉鎖不全症

心臓の中には、左心室、左心房、右心室、右心房という4つの部屋があります。その中の左心室と左心房の間にある僧帽弁が厚くなったり、ゆがんだりして、正常に閉じなくなり、血液の逆流が起こる病気です。

【症状】
■流れる血液の量が減るため、息切れしやすくなります。
■特に夜間から明け方にかけて、ゼーゼーと苦しそうに咳をします。
■運動を嫌がります。
■肺水腫を起こすこともあります。

※肺水腫:肺に水がたまり、その水分が呼吸を邪魔して呼吸困難を引き起こします。チアノーゼ、冷や汗、低過ぎる血圧、意識がもうろうとするなどの症状がでます。

心筋症

心筋が薄くなって風船のように膨らみ、心臓が大きくなる病気です。心臓が大きくなると収縮する力が弱まって、心臓の働きが鈍くなります。大型犬に多く発症する病気でもあります。

【症状】
■元気がなく、食欲がなくなります。
■腹水がたまってお腹が膨れます。
■肺水腫や咳、呼吸困難を起こします。
■四肢に浮腫が出来たり、急に歩けなくなったりします。

心不全

心臓の機能低下により、身体に充分な量の血液を送れなくなる進行性の病気です。重症化すると、動くこと自体や内臓の働きに支障をきたし、死因となる場合もあります。

心臓自体やそれ以外の異常が原因となって、心臓の血液を送り出すはたらきに問題が生じます。最初に気づくのはやはり、体重減少、不整脈、失神してしまう、鼻水が出る、呼吸困難、咳などの目に見える症状です。また舌や口の中の粘膜などが紫色になり、チアノーゼという症状があらわれることもあります。

【症状】
■体重が減少し、不整脈を起こします。
■咳が出たり、呼吸困難を起こしたりすることもあります。
■鼻水が出ます。
■運動を嫌がり、失神することがあります。

心臓病の治療

残念ながら心臓病を治す薬はありません。
心臓の負担を軽減してあげるか、血液を送り出す縮小力を助けてあげることが目的で、基本的には一生涯を通じた投薬と 塩分や脂肪分を減らした食事療法、運動の制限や、ストレスを与えないようにするといった日々のケアが必要になります。
投薬については経済的な理由や症状が無いから、という理由で治療を先延ばしにされるケースが多いのが現状です。
心臓病の治療には、症状が無い今、治療を始める理由は、数年後に元気に寿命をまっとうさせてあげるため、という深い愛情が必要です。

心臓病は突然死することもある恐ろしい病気です。
症状が出る前に発見するため、年2回の健康診断の受診をおすすめいたします。

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